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2012年9月6日

事例検討会での一コマ

昨日の事例検である利用者が仕事にチャレンジする

という話が出た。

その人は仕事の経験があるので大丈夫だと思っているが

周りは能力が少し落ちているので不安だし、

体調が整わずドタキャンしてしまった時に、

いろいろな人に迷惑がかかるのではないか、

この人には荷が重いのではないか、


という心配をしているそうだ。


アドバイザーも言っていたが、

俺は別に心配せずにやってみればいいと思う。

何か失敗をしてしまったとしても、

それはその人を採用した人の責任でもある。

そしてどんなことでもチャレンジしてみなければ出来るようにならない。

あれが心配、これが心配、とその人より先回りして

道の石をどけたり道案内したりしすぎると

結局その人の成長を阻んでしまう。

自分がその人の障害物になってしまう危険が存在するのだ。

温室育ちのバラは、温室にいる間は育ちがいいが、

一歩外に出たら容易く枯れてしまう。


俺の好きな「ポルノグラフィティ」というアーティストが

「ビタースイート」でこう歌っている

「彼女を壊してしまうもの全てから守ろうとしてきて僕が壊していた」



また、俺の尊敬する先生がこんなことを言っていた。

「すべての人には、失敗する権利があるんだよ」


もちろん、これらは程度問題である。

失敗する権利があるから放っておけ、ではお話にならない。

それに周囲の人だって人間だから、

自分が損しないためにその人に最低限の振る舞いを求めることも

必要なことなのだから。


ただ、どちらの危険もあるということだけは、

覚えておいたほうがいいのである。

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