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2012年9月10日

野暮のぐらの対人関係に対する心の推移1

俺は物心ついた頃、とても鈍感だった。

人の心には興味がなく、パズルと本ばかり楽しんでいた。

しかし、忘れもしない小学校1年生の時、

友だちから「俺お前のこと嫌いだよ」

と言われたのをきっかけに、

人に嫌われる可能性があることを知った。


それでとにかく「嫌われないようにしよう」

とだけ考えるようにした。

その結果、頼まれたら断らないこと

悪口を言わないこと

怒らないこと

清潔にすること

などを死守することにした。


しかし、中学校になってから無性に死にたくなった。

死にたいといっても特定の原因があったわけではない。

漠然とその思いが頭を占領していた。

今思えば、それは女性とうまく話せないことや、

人に嫌われないために仮面を付けることへの

ストレスが溜まったせいだったのかもしれない。


俺は小学校4年生の頃から空想にふける事が多かった。

主に入浴時、2時間でも3時間でも考えていて

家族を困らせていた。


そうしている間に思い至った。

「気を遣っていても嫌われることくらいある」

気を遣われることが嫌いな人だっているからだ。

そうして物事を抽象的に考えたり極端に考えたりすることで

答えを導き出すのがのぐらの哲学手法だった。


それから、あんまり気を遣うことに気を使わなくなった。

先述死守する内容は変えなかったのだが

とりあえず嫌われることに怯えなくなった。

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